『ディコンドラ』の育て方

植物マニュアル

ディコンドラ ‘シルバーフォール’は、銀白色の美しい葉が特徴的な人気のグランドカバープランツです。吊り鉢や寄せ植えのアクセントとしても活躍します。他のディコンドラ(緑葉種)と比べて性質がやや異なるため、その点を踏まえた栽培が成功のポイントとなります。

ディコンドラ ‘シルバーフォール’の基本情報

  • 学名: Dichondra argentea ‘Silver Falls’
  • 科名: ヒルガオ科
  • 分類: つる性多年草
  • 別名: ダイコンドラ、アオイゴケ
  • 原産地: 北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど

ディコンドラ育て方のポイント

ディコンドラ シルバーフォールの育て方について詳しく解説していきます。

日当たりと風通し

  • シルバーフォールは日当たりがよく、乾燥気味の場所を好みます。
  • 日当たりが悪いと、葉の美しい銀色が失われて緑色っぽくなったり、生育が悪くなったりすることがあります。
  • 蒸れに弱いため、風通しの良い環境で育てることが重要です。

用土

  • 水はけと通気性の良い土を使いましょう。
  • 市販の草花用培養土に、川砂などを混ぜて水はけを良くするとよいでしょう。
  • 地植えの場合は、腐葉土などを混ぜて土壌改良をしてから植え付けます。

水やり

  • 乾燥に強い一方で、過湿には非常に弱いです。
  • 鉢植えの場合:土の表面が乾いたことを確認してから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。土が乾く前に水を与えすぎると、根腐れを起こす原因になります。
  • 地植えの場合:根付いてしまえば、基本的に水やりは不要です。雨が降らない日が続き、土がカラカラに乾いている場合にのみ水を与えます。

肥料

  • 肥料はほとんど必要ありません。
  • 植え付け時に緩効性肥料を少量与えるか、生育期の春から秋にかけて、月に1回程度、薄めの液体肥料を与えると生育がよくなります。
  • 肥料の与えすぎは禁物です。

剪定・切り戻し

  • 生育が旺盛なため、茎が長く伸びすぎたら適宜切り戻しを行います。
  • 切り戻すことで、葉が密になり、全体の形が整います。
  • 特に夏場は、蒸れを防ぐために混み合った部分の茎を透かすように剪定すると良いでしょう。
  • 冬に地上部が枯れた場合は、春に新芽が出るように刈り込んでおくと、きれいな姿で育ちます。

植え付け・植え替え

  • 適期は春(3月下旬~5月上旬)または秋(9月中旬~10月中旬)です。
  • 苗を植え付ける場合は、深植えにならないように浅めに植えるのがコツです。
  • 植え替えの際は、古い土を半分ほど落としてから行います。

冬越し

  • 関東以南の温暖な地域であれば、特に防寒対策をしなくても冬を越せることが多いです。
  • ただし、気温が氷点下になるような寒冷地では、霜に当たると地上部が枯れることがあります。
  • 霜から保護するか、鉢植えの場合は室内に取り込むことをおすすめします。地上部が枯れても、春には再び芽吹くことが多いです。

踏圧

葉柄が長いため、踏圧にはあまり強くありません。人が頻繁に通る場所への植え付けは避けた方が良いでしょう。

春から夏にかけて小さな花を咲かせますが、非常に小さく目立たないため、観賞価値は主に葉にあります。

これらのポイントに注意して育てることで、ディコンドラ ‘シルバーフォール’の美しい姿を長く楽しむことができます。