『ハボタン』の育て方

植物マニュアル

ハボタン(葉牡丹)は、冬の寒さに当たると色づく美しい葉を楽しむ、日本の冬のガーデニングに欠かせない植物です。

その名の通り「ボタン(牡丹)」のような華やかさがあり、お正月飾りや寄せ植えの主役として親しまれています。

ハボタンの基本情報

  • 学名: Brassica oleracea var. acephala f. tricolor
  • 和名: 葉牡丹(ハボタン)
  • 別名: 花キャベツ、ボタンナ、オランダナ
  • 分類: アブラナ科アブラナ属
  • 原産地: ヨーロッパ(ケールが先祖と言われています)
  • 観賞期: 11月〜3月(葉が色づく時期)
  • 開花期: 4月〜5月(春になると黄色い菜の花に似た花が咲きます)

ハボタンの育て方のポイント

ハボタンは非常に強健で、日本の冬の寒さにも耐える頼もしい植物です。

置き場所

  • 屋外の日向が基本: 日光にしっかり当てることで、葉の色が鮮やかになり、茎が太く丈夫に育ちます。
  • 寒さに当てる: 寒さに当たることで発色するため、冬も外で管理します。
  • 室内は避ける: 暖かい場所に置くと、茎が伸び(トウ立ち)、色が緑に戻ってしまうため、鑑賞でお正月に取り込む際も数日以内にとどめましょう。

水やり

  • 乾いたらたっぷりと: 土の表面が乾いたタイミングで、鉢底から水が流れるまでしっかり与えます。
  • 午前中に与える: 冬の夕方以降に水をやると、夜間に土が凍って根を傷めることがあるため、日が昇った午前中が理想的です。
  • 中心部に水を溜めない: 葉の間に水が溜まると腐敗の原因になるため、株元に静かに与えてください。

用土

  • 水はけの良い土: 市販の「花用培養土」で十分に育ちます。
  • 配合する場合: 赤玉土(小粒)7:腐葉土3 などの標準的な配合が適しています。

肥料

  • 冬の間は「不要」: 苗を植え付ける際に元肥(ゆっくり効く肥料)を混ぜてあれば、冬の追肥は必要ありません。
  • 注意点: 11月以降に窒素肥料を与えすぎると、白やピンクに色づくはずの葉が緑色に戻ってしまう(着色不良)ことがあるため控えめにします。

お手入れ

  • 下葉取り: 黄色くなった下葉や、地面に接して傷んだ葉はこまめに取り除きます。風通しが良くなり、病気の予防になります。
  • トウ立ち後の処理: 3月頃に中心が伸びてきたら、そのまま花を楽しむか、翌年の「踊りハボタン」を目指して切り戻しを行います。ると株が消耗します。葉をきれいに保ちたい場合は、早めに摘み取るのがコツです。

病害虫

  • アオムシ・ヨトウムシ: アブラナ科(キャベツの仲間)なので、特に暖かい時期(秋や春)は激しく食害されます。植え付け時にオルトラン粒剤を撒くか、見つけ次第捕殺します。
  • アブラムシ: 春先に新芽や花芽に発生しやすいです。
  • 灰色かび病: 冬の長雨や蒸れで発生します。枯れた葉を放置しないことが大切です。