モクビャッコウ(木白虹)は、美しいシルバーリーフ(銀白色の葉)が特徴の常緑低木です。
庭木や寄せ植えのアクセントとして非常に人気があります。

モクビャッコウの基本情報
- 和名:モクビャッコウ(木百紅 / 木白虹 / 木百香)
- 学名:Crossostephium chinense
- 分類:キク科 モクビャッコウ属(1属1種)
- 英名:Chinese wormwood
- 原産地:日本(九州以南、小笠原諸島)、台湾、中国南部、フィリピン
- 生活型:常緑低木
- 樹高:30cm 〜 100cm 程度

モクビャッコウ育て方のポイント
日当たりと風通し
- 日光が大好き: 一年を通して、直射日光の当たる日当たりの良い場所で育てます。日照不足になると、美しいシルバーリーフが緑色に変わったり、枝がひょろひょろ(徒長)したりします。
- 風通しを確保: 高温多湿に弱いため、風通しの良い場所を選んでください。
水やり
- 基本: 「土の表面が完全に乾いてから」たっぷりと与えます。
- 注意点: 常に土が湿っている状態(過湿)は根腐れの原因になります。特に地植えの場合は、一度根付いてしまえば降雨だけで十分です。
- 冬: 成長が緩やかになるため、さらに控えめにします。
用土
- 市販の「草花用の培養土」でも育ちますが、より自生地に近い環境を作るなら、以下の配合が理想的です。おすすめの配合例:赤玉土(小粒):6、腐葉土:3、川砂 または 軽石:1
- シルバーリーフとして他の花(パンジー、ビオラなど)と寄せ植えする場合は、一般的な「花用培養土」で問題ありません。
肥料
- 時期: 成長期である4月〜7月頃に、緩効性肥料(置き肥)を1ヶ月に1回程度、または薄めた液体肥料を2週間に1回程度与えます。
- 控えめに: 秋〜冬に肥料を与えすぎると、冬の葉色がきれいに出なくなる(緑っぽくなる)ことがあるため、秋以降は控えましょう。
お手入れ
夏越し: 暑さには強いですが、日本の梅雨や真夏の「蒸れ」には弱いです。枝が混み合ってきたら、少し透かし剪定をして風通しを良くしましょう。
冬越し: 耐寒性は約$0$℃程度です。
- 暖地: 軒下などで霜除けをすれば屋外で越冬可能です。
- 寒冷地: 鉢植えにして、日当たりの良い室内やサンルームに取り込んでください。
花芽摘み: 秋から冬にかけて黄色の小さな花が咲きますが、花を咲かせ続けると株が消耗します。葉をきれいに保ちたい場合は、早めに摘み取るのがコツです。
病害虫
モクビャッコウは非常に丈夫な植物で、本来は病害虫の被害が少ない方ですが、「高温多湿」「乾燥しすぎ」などの条件が重なると、特定の病気や虫が発生することがあります。
- グンバイムシ
- 症状: 葉の裏に寄生して汁を吸います。葉の表面に白いカスリ状の斑点ができたり、裏側に黒い斑点(フン)がついたりします。
- 対策: 見つけ次第、薬剤(オルトランやベニカなど)を散布します。乾燥すると発生しやすいため、適度な湿度の管理が大切です。
- アブラムシ
- 症状: 新芽や茎に群生し、植物の栄養を奪います。
- 対策: 数が少なければ手で取り除くか、水で洗い流します。多い場合は薬剤で駆除します。
- ハダニ
- 症状: 真夏の乾燥期に発生しやすく、葉が白っぽく色が抜けたようになります。
- 対策: 水に弱いため、時々葉の裏に霧吹きで水をかける「葉水(はみず)」をすることで予防できます。


