『ラナンキュラス』の育て方

植物マニュアル

ラナンキュラスは、紙細工のように繊細に重なり合った花びらが特徴の、非常に華やかで気品のあるお花です。

ラナンキュラス(ハナキンポウゲ)の基本情報

  • 学名Ranunculus asiaticus
  • 科名 / 属名キンポウゲ科 / ラナンキュラス属
  • 分類球根植物(秋植え)
  • 原産地西アジア、地中海沿岸
  • 開花時期3月 〜 5月
  • 耐寒性やや弱い(霜に当たると傷む)
  • 耐暑性非常に弱い(夏は休眠する)

ラナンキュラスの育て方のポイント

置き場所

「日当たり・風通し・霜よけ」が3大キーワードです。

  • 日当たり: 日照不足になると花付きが悪くなり、茎がひょろひょろと伸びて倒れやすくなります。
  • 風通し: 蒸れに弱いため、風通しの良い場所を選んでください。
  • 冬の管理: 寒さには比較的強いですが、霜や凍結には弱いです。冬の間は軒下や、夜間だけ室内に取り込むなどの対策をすると葉が傷みません。め、風通しを確保することが蒸れ防止に繋がります。
  • 夏越し: 高温多湿に弱いため、夏は半日陰の涼しい場所へ移動させるか、一年草と割り切って育てるのが一般的です。
  • 雨に当たると花が重みで折れたり傷んだりしやすい。鉢植えなら、雨の日は軒下に避難させてあげると、綺麗な花を長くキープできます。

水やり

「乾燥気味」を意識し、メリハリをつけます。

  • タイミング: 土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと与えます。
  • 注意点: 常に湿っていると球根が腐ってしまいます。また、花びらが薄く繊細なので、花に水がかからないよう株元に静かに与えてください。だり蒸れたりする原因になります。葉をそっと持ち上げて、株元に流し込むように水やりをするのがコツです。

用土

「水はけの良さ」と「酸度調整」が重要です。

  • 鉢植え: 市販の「花用培養土」で十分ですが、水はけを良くするために赤玉土を2割ほど混ぜるのもおすすめです。
  • 地植え: 酸性土壌を嫌うため、植え付けの1〜2週間前に苦土石灰を混ぜて耕しておきましょう。

肥料

花を次々と咲かせるために、エネルギー(肥料)を必要とします。

  • 元肥: 植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜます。
  • 追肥: 芽が出てから花が咲き終わるまで、10日〜2週間に1回程度、薄めた液体肥料を与えます。 ※窒素分が多すぎると葉ばかり茂るので、リン酸の多い「開花用」の肥料が理想的です。

お手入れ

長く楽しむためには、咲き終わった後の処理が大切です。

  • 花がら摘み: 花びらが散る前に、花首のすぐ下でカットします。放置すると種を作ろうとして株が消耗し、次の花が咲きにくくなります。
  • 黄色い葉の除去: 枯れた下葉はカビの原因になるため、こまめに取り除いて風通しを確保します。
  • 夏越し(休眠): 5月頃に葉が黄色くなってきたら水やりを止め、球根を乾燥させます。掘り上げて涼しい場所で保管するか、雨の当たらない場所で鉢ごと乾燥させて夏を越させます。

病害虫

特に春先の暖かくなってきた時期に注意が必要です。

  • アブラムシ: 新芽や蕾に付きやすいです。見つけ次第駆除しましょう。
  • うどんこ病: 葉に白い粉を吹いたようになります。風通しを良くし、早めに殺菌剤で対処します。
  • 灰色かび病: 湿気が多いと花や茎が腐ることがあります。枯れた花や葉を放置しないことが最大の予防です。